「一杯だけ行こう」
夜のカッページで、この言葉ほど信用できないものはない。
その日、僕は五郎と飯を食べていた。最初は本当に軽く飲んで帰るつもりだった。それなのに気づけばKTVへ入り、店を出る頃には朝が近づいていた。
シンガポールの夜は、予定どおりに終わらない。
始まりは、カッページの居酒屋だった
僕が以前よく使っていたのが、カッページ・プラザにあった栄三郎という居酒屋だ。
安くてうまい。焼き物も寿司も気軽に頼めて、飲み始めの店としてかなり使いやすかった。
栄三郎が居酒屋だった頃に食べた焼き物。現在は営業形態が変わっているPHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
栄三郎が居酒屋だった頃に食べた寿司。現在は営業形態が変わっているPHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
栄三郎が居酒屋だった頃の一杯。現在は営業形態が変わっているPHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
ただし、これは居酒屋だった頃の記録だ。現在は店の営業形態が変わり、以前のような居酒屋ではなくなっている。
写真を見ると、安く飲んでいた頃を思い出す。あの店で数杯入れてから夜のカッページへ出る、という流れが僕の定番だった。
カッページ・プラザの入口で、帰る話は消えた
夜のカッページ・プラザ入口PHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
食事を終え、カッページ・プラザの入口に立つ。
「もう一杯だけ」
どちらが言ったのかは覚えていない。たぶん、二人とも言った。
カッページ周辺のKTVは、飲食店の延長のような軽い気分で入ってしまうと危ない。席について女の子が加わり、酒を頼み、場が盛り上がる。そうなると「一杯だけ」は、だいたい一杯では終わらない。
五郎とKTVへ入る
店に入ると、最初は僕と五郎が同じテーブルについた。
女の子を交えて飲み始めると、五郎はすぐに場に馴染んだ。こういう場所での距離の詰め方がうまい。僕も僕で酒が進み、時間の感覚がなくなっていく。
KTVの楽しさは、歌そのものよりも、その場の会話と酒と距離感にあると思う。気が合えば楽しいし、合わなければ早めに切り上げる。その判断を酔う前にできるかどうかで、夜の満足度も会計も変わる。
KTVで撮影した一枚。人物の顔は強いモザイク、帽子は軽いモザイクで匿名化PHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
この写真は本人を特定できないよう、女性と僕の顔に強いモザイクをかけ、帽子にも軽いモザイクを加えている。
「もう少し」が積み重なる
KTVで金が溶ける理由は簡単だ。
入店時のセット料金だけで終わらず、女の子のドリンク、時間延長、追加の酒が重なる。ひとつずつは払える金額に見えても、酔った状態で何度か重なると会計は大きくなる。
この夜も、僕らは途中から別々に飲んでいた。僕は僕で盛り上がり、五郎は五郎で楽しんでいる。
「そろそろ帰るか」と言ったあとに、もう一杯。
これを繰り返していたら、外はもう深夜だった。
料金や時間、女の子との外出に関する条件は店や相手、その日の状況で変わる。店の公式サービスや全員共通の仕組みだと決めつけず、入店前と追加注文の前に必ず確認した方がいい。
最後はオーチャード・プラザのラーメン
飲み終わったあと、僕が行きたくなる店がある。
オーチャード・プラザ4階、#04-21のMorinaga Ramen Izakayaだ。
オーチャード・プラザ4階 #04-21にあるMorinaga Ramen Izakayaの看板PHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
僕が夜遊びのあとに利用するときは朝まで営業していて、かなり助かっている。営業時間は変わる可能性があるので、行く前に当日の営業を確認してほしい。
ここのラーメンは、本当にうまい。
夜遊びの最後に食べたMorinaga Ramen IzakayaのラーメンPHOTO: MIDNIGHT STANDARD / さんた提供
香ばしく焼かれたチャーシュー、ねぎ、海苔。酔った身体にスープが入ると、ようやく一日が終わった気がする。
僕が行く時間帯は、いい感じに酔った日本人で席が埋まっていることが多い。静かな締めの店というより、朝まで遊んだ人たちが最後に集まる場所だ。
朝になってから、いつも反省する
店を出ると、もう朝だった。
一杯だけのはずが、KTVで飲み、最後にラーメンまで食べている。
こういう夜は楽しい。ただし、予算と帰る時間を決めずに入ると、本当に止まらない。
僕と五郎が学んだことはひとつ。
カッページで言う「一杯だけ」は、一番信用してはいけない。
初めてKTVへ行く人向けに、料金が増える仕組みと店で確認したいことはシンガポールKTVの遊び方と「金の溶け方」に整理した。
この記事の確認情報
- 体験時期
- 複数回
- 最終更新
- 2026.08.30
- 情報の根拠
- さんた本人と五郎がカッページ周辺のKTVを利用した体験をもとに構成。栄三郎が居酒屋だった当時の料理3枚、カッページ・プラザ入口、Morinaga Ramen Izakayaの看板とラーメンはさんた提供写真。人物写真は顔を強く、帽子を軽くモザイク処理し、すべての掲載画像から撮影メタデータを削除。店舗の現在の営業形態は2026年8月30日にさんた確認。
更新履歴
- 初版公開。五郎とのKTV実記を、旧栄三郎、カッページ入口、匿名写真、Morinaga Ramen Izakayaの写真とともに掲載。
過去の写真と現在の営業形態を分ける。
栄三郎の料理写真は居酒屋だった頃の記録です。現在は以前と異なる営業形態のため、現行の居酒屋情報としては掲載していません。営業時間やKTVの条件は利用前に現地で確認してください。



